激走! 日本アルプス大縦断 密着、トランスジャパンアルプスレース 富山~静岡415km
読み終わりました。
集英社文庫の『激走! 日本アルプス大縦断 密着、トランスジャパンアルプスレース 富山~静岡415km 』
「日本海から太平洋まで走るレースがあるらしい」
そんな話をどこで耳にしたかは覚えていませんが、いろいろ調べるうちにこの本に出会いました。
概要をWikipediaから引用します。
日本海側の富山湾から日本アルプスの北アルプス・中央アルプス・南アルプスを縦断して太平洋側の駿河湾までの約415キロメートルを一週間(+予備日1日)で、交通機関を一切使わずに自分の足で走る・歩くことで競う競技。山小屋での宿泊禁止でキャンプ指定地でのテント泊を行うなどの特別な大会ルールがあり、参加にも厳しい条件が付けられている。
簡単にいうと、「415キロを自分の足で山小屋に泊まることなく8日で走破するレース」ということでしょうか。フルマラソン10回分、累積標高差は富士登山7回分。これだけ見ても常人には理解不能のレースだということが分かります(分からない)
2年に1度開催され、2016年も開催されました。この本は2012年大会のまとめです。なお、優勝者の望月将悟さんは2016年の優勝で4連覇を達成。
この本で1番衝撃的だったところ、それはこのレースに参加する選手の装備の軽量化についての解説。
まとめると、
- トップ選手は1グラムでも荷物を軽量化する
- 食料、ツェルト(軽量テント)、着替えなどを軽くするのは当然
- ウエアのタグでさえもカットする(!!)
- 使い捨てコンタクトレンズのパッケージのプラスチックのはみ出ている部分でさえも切り取る(!?)
もう何が何だかわかりません。「準備できることは極限まで準備する」ということなのでしょうか。このレースの過酷さが手に取るように伝わって来ます。
自分のようなロードランナーには縁遠いように感じる世界ですが、自分の限界に挑戦するという点では同じです。読んでいるとモチベーションがぐんぐん高まってきます!!
ランナーだけでなくとも、常人を超えた超人たちの世界を垣間見たい人にもおすすめの1冊です!!